最終更新日 2013/1/25
 経過利息(経過利子)
売買時に支払、または受領するそれまでの期間の利息

 経過利息 = 額面100円当たりの経過利息×売買額面÷100
 額面100円当たりの経過利息 = 100円×年利率×(1-源泉徴収税率)×経過日数÷年日数
  • 経過利息は小数切捨て
  • 額面100円当たりの経過利息は少数第8位以下切り捨て
  • 源泉徴収税率は20%(所得税15% 地方税5%)
    税金を含む経過利息、または非課税の場合は源泉徴収税率を0で計算
  • 2013/01/01以降に発生する利息等の所得税の税率が変わりました
    2037年12月31日まで復興特別所得税として、2.1%が課税され
    15×1.021=15.315 となり所得税15.315%となりました
    経過利息の源泉徴収税率は20.315%で考えます
  • 年日数は365日
  • 経過日数は片端計算 (閏日を含む)
    経過日数は休日考慮しない利払日から求めるのが一般的
    6/20、12/20利払いの債券を、2009/2/10受渡日で債券を売買した場合
    前回の利払日2008/12/20は土曜日のため、利払日は翌営業日2008/12/22になる
    しかし、この場合の経過利息の計算に使用する経過日数は2008/12/20~2009/2/10で数える
  • 利払回数が年2回で経過日数が183日になる場合は半期分の利息が経過利息
注:年日数、利息期間についてはAct/365の場合 よくある日本国債例

一つにまとめた下記でもよい
上記とは金額に差が出る場合がある
 経過利息 = 100円×年利率×(1-源泉徴収税率)×経過日数÷年日数×売買額面総額÷100

 計算例
以下の場合
 額面 : 100,000,000
 年利率 : 1.35%
 前回利払日 : 2008/1/25
 受渡日 : 2008/3/10

経過日数は2008/1/25~2008/3/10の片端
1月日数は6日 2月日数は29日 3月日数は10日 の計45日

 額面100円当たりの経過利息 = 100×0.0135×(1-0.2)×45÷365 = 0.1664383 (少数8桁切り捨て)
 経過利息 = 0.1664383 × 100,000,000÷100 = 133,150

税金額を計算する場合
 経過利息(税金含む) = 166,438
 総税金額 = 経過利息(税金含む)- 経過利息(税金除く) = 166,438 - 133,150 = 33,288
 地方税 = 経過利息(税金含む) × 5% = 166,438 × 0.05 = 8,321(少数切捨て)
 所得税 = 総税金額 - 地方税 = 33,288 - 8,321 = 24,967