最終更新日 2013/2/3
 買時の取得価額(帳簿価額・取得簿価)、取得単価
購入後に所有している債券の価格、単価

 取得価額 = 購入額面×買入単価÷100+既取得価額 (+委託手数料)
 取得単価 = 取得価額÷取得額面×100
  • 委託手数料(+消費税)が発生する場合は基本含める
  • 経過利息は基本含まない
  • 取得単価の小数桁の端数処理は任意
    (少数何桁まで管理するか、四捨五入等の端数処理の規定は無いと思われる)

 移動平均 総平均
購入時の単価の計算方法

移動平均
 銘柄の購入時に、すでに取得してる同一銘柄の価額と合算し取得単価を求める
 単純に売買順に単価の計算、損益を求めることになる

総平均
 一定の期間内で、同一銘柄について期間の開始時点の価額と、期間中に取得した価額から取得単価を求める
 期間中の買を優先処理して単価を求めて、売の損益を求めることになる
 期間により、日中平均、月中平均、期中平均とある

 計算例
以下の番号順に売買があった場合(経過利息は価額に絡まないので割愛)

 ①買い 額面:150,000,000 単価:99.0 手数料+消費税:105,000
 ②売り 額面: 50,000,000 単価:99.4 手数料+消費税:105,000
 ③買い 額面:150,000,000 単価:99.5 手数料+消費税:105,000

・移動平均 (①→②→③の順で処理する)
 ①買い
  取得額面 = 150,000,000
  取得価額 = 150,000,000×99.0÷100+0+105,000 = 148,605,000
  取得単価 = 148,605,000÷150,000,000×100 = 99.07
 ②売り(別ページ参照)
  取得額面 = 150,000,000-50,000,000 = 100,000,000
  取得価額 = 148,605,000-50,000,000×99.07÷100 = 99,070,000
  取得単価は変わらない 99.07
 ③買い
  取得額面 = 100,000,000+150,000,000 = 250,000,000
  取得価額 = 150,000,000×99.5÷100+99,070,000+105,000 = 248,425,000
  取得単価 = 248,425,000÷250,000,000×100 = 99.37

・総平均 (①→③→②の順で処理する)
 ①買い
  取得額面 = 150,000,000
  取得価額 = 150,000,000×99.0÷100+0+105,000 = 148,605,000
  取得単価 = 148,605,000÷150,000,000×100 = 99.07
 ③買い
  取得額面 = 150,000,000+150,000,000 = 300,000,000
  取得価額 = 150,000,000×99.5÷100+148,605,000+105,000 = 297,960,000
  取得単価 = 297,960,000÷300,000,000×100 = 99.32
 ②売り
  取得額面 = 300,000,000-50,000,000 = 250,000,000
  取得価額 = 297,960,000-50,000,000×99.07÷100 = 248,425,000
  取得単価は変わらない 99.32